諺から考える健康学 31

『蛙の願立て(かえるのがんたて)』という諺があります。 これは、「前のほうばかり見て後ろを顧みない者や、いいかげんな考えで失敗してしまうことのたとえ」のことで、蛙が人間のように立って歩けるように願を立て、願いがかなったが、目は元通り後ろにあるため、歩けずに死んでしまったという話しから出来た諺です。 今のコロナ禍、コロナ対策禍にはピッタリの諺ですよね。 根本的に感染症そのものを理解しているとは言い難い対策、報道、対応が粛々と続いています。 あんなに爆発的に感染者が増加して、死者も多発し、かつ日本より何倍も衛生状態の悪いインドが、今現在、ほぼ鎮静化といっても過言でない状態になっていますよね。 4月末から治療薬の投与を始めただけの話です。 なぜ、衛生大国日本が、未だに治療薬を使わずに、やれ「緊急事態宣言」だの、「ワクチン接種」などしか言われないのか?! なぜ、あれだけ爆発的感染をしていた過去のインフルエンザと同様の対応をしないのか!? 感染力や、致死数などでは段違いでインフルエンザの方が多いにもかかわらず…、です。 不思議でなりません…。 「何で??」 「何がこうしてるの??」 「誰が何のために??」 謎が謎呼ぶ世界になってしまっていますね…。 そして、そもそもの元凶である国はのうのうと普段通りに戻っています。 「おかしくない??!」 って叫ぶ人が本当に増えたらいいのに…。 過去に学び、未来を創造する、という当たり前のことをしていけば良いだけなのに…、と思う今日この頃ですが、皆様はいかがお考えでしょうか? 健康においても如り、であります。 目新しいだけ、奇抜なだけで、的はずれな健康法や治療法が最近多くなっているような気が致します。 ただ、何も手立ても無い患者さんや、極端に西洋医学を嫌っている患者さんの中には、それが「救世主」に見えてしまうことが多々あるのですね。 西洋医学も、今、見直しをはかられてはいますが、全てがおかしいわけではありません。 むしろ、おかしい部分、改善しなければならない部分の方が少ないかもしれません。 それが根幹的な考え方であったりするので、全てがダメの様に思われがちですが、そんなことはないのですね。 むしろ、変てこりんな健康法や治療をするよりは、スタンダードな投薬治療の方が身体に負担をかけないことも、多かったりするのです。 そこを取り違えてはいけない、と私は思っています。 皆様には蛙の願立てにはなって欲しくない、とそう思います。 その為には、しっかりと自分の不調の元は何なのか、振り返る癖をつけていただきたい。 その原因は、他人や環境の中にはありません。必ず、自分自身の中、自分自身の思いの中にあるのです。 そこをしっかり見据えてから前を、先を考えることをしていっていただきたい、こう私は思っています。 皆様は、いかがお考えでしょうか?