諺から考える健康学 77

「大吉は凶に還る(だいきちはきょうにかえる)」という諺があります。 これは、「占いで積極的、能動的である陽の卦が極点に達すると、今度は消極的、受動的な陰の卦に移ることから、最高の運勢である大吉は凶に戻るという意味。よいことばかりは続かないので要注意という戒め」 のことです。 昨今の政治事情を鑑みると、まさにこの諺通りなのではないかと、皮肉ってしまいそうです。 総理の器、というのがあるならば、現総理には、少し大きすぎたのかもしれませんね。 ただ、現状を見るに、総理の器がある政治家の方はいかほどいらっしゃるのか…を鑑みると、少し残念な国になっているような気がします。 この内外ともに、危機的な状況を、未来に向けて明るい国にしていくのは至難の業でもあると思いますので、しばらくは、この政治的な混乱も続くのかもしれません。 いや、ある意味、戦後日本の「膿み出し」がやってきているのかもしれませんから、何もかもが悪いわけでもなさそうな予感もしています。 皆様は、いかがお考えでしょうか? 健康においても如り、であります。 「病気を克服できた!」と、喜んでいるのを、また新たな病魔が襲う、という事は、決して珍しいことではありません。 どうしても喜びすぎて、「もう大丈夫」という驕りが出てくると、大概、足元を掬われてしまいます。 何事も、「苦難から得た教訓を、味わい、噛み締めて、体得する」ということが大切なのだと思います。 こうして、初めて『自分のものとなる』という事に至るのではないか!?と私は思います。 仏教でも『悟後の修行』という言葉があります。悟りを得た後の修行が大切で、悟りを得たからと言ってすぐ自分のステージが上がるわけではない、という事ですね。 驕り、高ぶりを廃し、コツコツと淡々と、ストイックに自分を高める努力は、やはり、いつの時代にも、どんなシチュエーションにも大切な事だと、改めて思います。 皆様はいかがお考えでしょうか? 2022.12記