諺から考える健康学 75

『小利を貪り大利失う (しょうりをむさぼりたいりをうしなう』という諺があります。 これは、「わずかな利益を得ようとして、そのために大きな利益を失う 事。目の前の小利にばかり心を奪われていては、大きな仕事は委ねられないもの」という意味です。 政府は、出産一時金の引き上げを敢行致しました。これはこれで、出産時に必要な経費を賄うのには役には立ちますが、果たして「少子化対策」になっているのだろうか?!という疑問は多々あります。 子育ては、その道中が大事なのであって、スタートに資金援助をしたところで「じぁ、産もうか!」となる人は一体、如何程おられるのだろうか?!と、思ってしまいます。 その一方で、保育士の虐待や、物価高など、子育てをこれからしていくには不安材料は山積みですよね。 本当に少子化を防ぐには、もっともっとトータルで見なくてはいけないのでしょうか? 出産時にバラ撒いたところで、程のいい選挙対策にしかなっていない気がするのは、私だけでしょうか? 「この国のために、未来を担う子供達を産んでおきたい!」 と、思うような国造りをもっと真剣に考える方が先な気が致します。 まさに、諺通りであると思うのは私だけでしょうか?? 皆様は如何、お考えでしょうか? 健康においても如り、であります。 症状や病態を緩和するためのものを必死で探し求めるのは、当たり前のことではありますが、本来は、症状や病態が現れないようにしていくのが、健康というものなのです。 「健康になるために〇〇が必要だ」 と考えるのではなく、「健康とは何ぞや?」を常に考える習慣がまず必要なのでは無いでしょうか? それは、たとえ今現在、苦しくて辛くとも考えることは可能なわけです。 その根本が定まらないものは、たとえ一時的に回復して健康を得られたかのように見えたとしても、時間の経過とともに、また同じことが訪れるでしょう。根無草のようなものですね。 しからば、まず、「自らにとって健康とは何ぞや」という土台と柱をしっかりと建てなければならないと、私は思います。 世の中に、星の数ほどの健康法はあれど、病気の人や、病に苦しむ方が一向に減らないのは、ここに本当の理由(わけ)があるような気が致します。 皆様は、いかが思われますでしょうか? 2022.12記