諺から考える健康学 72

『身修まりて後家斉う』(みおさまりてのちいえととのう)という諺はあります。 これは、「自分の言動を整え正しくすることによって、はじめて一家がきちんと治まるということ」という意味です。 これは、一家だけでなく、社会や国にも当てはまることではないか!?と私は思います。 昨今の〇〇協会との政治家の関わり、またその責任をとって辞任された閣僚など、まさにこれに当てはまるのではないでしょうか?  そのような方々が政に携わっておられるが故に、この国は、「一本筋の通った国」になかなかならない、隣国の脅威にも、シャンと立ち向かうことが出来ない、拉致されていた事実すら少しも解決できないでいるのではないでしょうか? 一家の長であるもの、社会組織の長であるもの、そして当然のことながら国の長であるものは、本当に、この「自らの言葉、行動を整え、正しくすること」が大切なのだと思います。  結局、これは自分を律する心があるかないか?ということでもあると同時に「心の王者であるや、否や!?」ということでもあると私は思っています。 「一念三千」という仏教用語がある様に、人の心は三千世界に通じると言われています。 それをしっかりと手綱を引いて、自由自在に我がものと出来ているかどうか、ここが大切なのだと思っています。 これも一朝一夕でできるものではありません。1日1日、否、一瞬一瞬を大切にして、丁寧に自分の人生を歩むことが大事なのではないか!?と、思う今日この頃です。 皆様はいかがお考えでしょうか? 健康においても如り、であります。 身体というのは心と一体です。 自分で自分の身体をコントロールしているつもりでも、つもりなだけで手綱を少しでも手放せば暴走してしまうものです。 その事をしっかりと踏まえて、日々、健康に取り組まなくてはいけません。  「心身の王者を目指して」、私たちは少しづつ努力していく存在なのではないでしょうか? 自分の人生を生きる、という事は、 自分らしさという大義名分を掲げて、勝手に生きるのではなく、一つ一つ丁寧に、与えられた時間を生き切る、ということではないかと、私は思います。 皆さまはどう思われますでしょうか? 2022.11記