諺から考える健康学 67

『浮き沈み七度(うきしずみななど)』という諺があります。 これは、『人生には何度も浮き沈みがある。浮沈盛衰は人生の常であるから、一喜一憂するにはおよばないということ』という意味です。 今の世の中、政治、経済、外交、など、天候に至るまでいずれをとっても“浮き沈み”の嵐になってきています。 最近では「七度」どころの騒ぎではない感じです。 よく「末法の世」ということを聞きますが、釈迦の解かれた慈愛の教えが廃れていった末の世のことをいうと聞いています。 今は、これが当てはまるのかもしれません。 慈愛の世とは正反対の出来事ばかりが跋扈している世の中と言っても過言はないでしょう。 しかし、私たちはそれを嘆き悲しむのではなく、諺通り、一喜一憂せず淡々と日々の努力をしてストイックに生きていくのがベターなのではないでしょうか? これ以上、浮き沈みが激しくならないように、末法の世を繁法の世にしていけるよう、一人一人が、心を正して日々ストイックに生きていく他はないような気が致します。 皆様はいかがお考えでしょうか? 健康においても如り、であります。 長い人生、健康な時もあれば、病気に陥る時もあります。 その度に、慌てふためて様々なものや、様々なことに手を出すのではなく、じっくりと「あ、また人生と対峙する時間を頂いた!」という思いで、いま、自分が何ができるのか、又、自分が何をすべきなのかなどをじっくりと腰を据えて考えて、取り組む、ということが大切だと私は思います。 そして、常に、病気になることで人生にとっての大きな教訓を得ていただきたいと思うのです。 しっかりと、不動の心で、人生と取り組み、新しい幸福な未来を創造する時間に変えていきましょう。 それができるのも自分自身だけなのですから…。