諺から考える健康学 65

『馬には乗ってみよ人には添うてみよ(うまにはのってみよひとにはそうてみよ)』という諺があります。 これは、「実際に乗ってみて馬の本当の値打ちがわかるように、夫婦として連れ添ってみれば相手の隠れていた長所が発見できるということ。全般的には、経験が大切」という意味です。 最近は、新型コロナウイルスの第七波と、また騒がれていますが、これだけ多くの方が罹患すると「あれだけ怖いと思っていた新型コロナウイルス感染もこのくらいなものか」と、実際に経験されて経験知となってきているように思えます。 今年に入ってからのオミクロン株は、もう限りなく季節性のコロナウイルス感染と大差は無くなってきています。 「まぁ、あれだけ大袈裟に報道できるものだな」と、最近の報道を見ていると呆れ果てを通り越して感心さえしてしまうほどです。 結局、諺通り、経験が大切なのかもしれません。 しかし、もう一つ考えてみると、濃厚接触者の行動制限の問題は多々あるものの、ほとんどの方が『夫婦、家族』です。 これは逆に考えると家庭で家族が一緒に過ごしている時間が長い、ということでもあり、離婚率が増えた現在においても、家族がちゃんと共に過ごしているのだな、とホッとするのは少し穿った見方なのでしょうか?? そう考えると、家庭内離婚などと騒いでいるマスコミも多い中、実際は仲睦まじい家族関係が大多数なのだなぁ、と少し安心できる気がいたします。 皆様は、どう思われますでしょうか? 健康においても如り、です。 病気が怖い、というのは経験知が足りない、とも言えます。 ましてや、最終的に死ぬのが怖い、というのは人である以上、経験知は持てないものです。(一部、臨死体験などされる場合もあるので絶対ではありませんが…) 結局、病に対する怖さ、というのは 経験知の低さから来ることが殆どなのです。 一度体験してみて辛かったから、という方は怖さよりも、2度と体験したくないという思いが強いので、人からとやかく言われる前に、自分で気をつけるようになります。 この経験知のなさから来る謂れもない恐怖心は、経験者などから学んで知っておくことも大切です。 もちろん、経験して初めて分かることも多いのは事実ですが、全ての病気を体験することは不可能ですので、まずは下準備としては「知る」ということが大切になります。 正しい知識、経験を知る、これが未体験に対する恐怖心の克服の先ず第一歩なのかもしれません。 悪戯にネット情報などで、知ったつもりになるのではなく、正確かつ信用ある情報を得て、知っていくことも大切だと思います。 皆さまどうぞ、自らの目を、養っていくことを大切にして参りましょう。