諺から考える健康学 63

連理の枝(れんりのえだ)』という諺があります。  これは、「夫婦仲や男女の仲が極めてむつまじいことのたとえ。「連理」は、別々の二本の木の幹や枝がつながって一本になり、木目が連なっていること。「理」は、木目のこと。」という意味があります。 昨今の、世界事情を見ていますと、この諺は、世界の国々にも適応していかなくてはならないのだろうな、と考えてしまいます。 各国の、それぞれの事情、民族性の違い、宗教的背景や、考え方の違いは多々あると思います。 しかし、飛行機で移動すれば、この身ですら2日もあれば世界中至る所へ行けますし、ネットであれば瞬時に移動も、映像も伝達するこの現代において、もう少し、地球的規模での判断基準が出来上がってきてもいいのではないか?と考えてしまいます。 この国の選挙を見るだけでも、政に携わる人達の了見の小ささが感じられるのも、少し悲しい気が致します。 日本だけでなく、世界中が「地球的観点」で物事を捉えていけるようになれたら、本当にいいのにな、と思うのは私だけでしょうか!? とてもとても困難なこととは思いますが、そうなって欲しいと私は考えています。 健康においても如り、であります。 死に直結する病気はもちろん、日頃の生活に支障をきたす病気や症状は数限りなくあると同時に、その対処に於いても、西洋医学、東洋医学、健康食品をはじめとする健康産業、様々なコメディカルの分野などなど数限りなくあると言っても過言ではない、と思います。 明らかに詐欺まがいなものもあるのはありますが、そうでないものにおいては、それぞれの立場で、「これが正しい」という信念でやられています。 それは、確かに間違ってはいないかもしれませんが、正解でもないのではないでしょうか? 医療においても、「政治における地球規模的思考」が必要なのではないかなぁ、と最近とみに感じています。 人の身体、人の健康、というものを鳥瞰して判断し、対応できる分野がこれからは必要なのだと思います。 単に、「東洋と西洋の融合」というレベルではなく、第三極的な医学分野が必要な気が致します。 それには、私たち医療に携わる者も、患者さん側も、どちらももっと深い智慧が必要になって来ると思います。 「知は力なり」 これも情報が散乱している今の世の中においても、それを整理して自分のものとするために、まだまだ必要な真理なのではないでしょうか? 皆様はいかが、お考えになりますでしょうか?