【諺から考える健康学 54】

『春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)』という諺があります。 これは、「春の夜は気候も温暖でこころよく、そのすばらしい興趣は、短い時間が千金にも値する」という意味です。 日本では、まさにこの時が訪れておりますが、世界に目を向けますと、戦争の最中だったり、ミサイル実験をしたり、など胸中穏やかでないところも多々あります。 戦後、様々な天変地異や異常気象などこそあれ、平和に季節を愉しみ、心穏やかに過ごせたことは奇跡的なことなのかもしれません。 今、ロシアとウクライナの問題が世界中の大事にはなっていますが、こと、中国が台湾に対して同じような事を考えているやもしれない今、私たちは、これまでの平和で過ごせた奇跡に、心から感謝をしつつ、現状に甘んじる事なく近未来への大事に備えなければならないのではないかと、私は思います。 健康においても如り、であります。 自然を肌で感じ、健康である事に本当に心から感謝をすることも、本当に大切なことです。 これ無くしては、全ては始まらないと言っても過言ではないでしょう。 しかし、それに甘んじるだけでなく、時間の流れとともに発生してくる身体の異変や、多忙の中で蓄積してくる疲労などからくる身体のストレスなど、人それぞれではありますが避けられない事実ではあります。 これに対して、 今、何ができるか? 今から何を考えておくか? ということも、近未来の自らの健康に対しては重要なことではないでしょうか? 諸行は無常、とは申しますが、当然、健康においてもこれは当てはまることなのですね。 移りゆく時の流れの中で、常に次なる一手を打っておくことも、「健康に対する感謝」の一つなのではないかと私は思います。 皆様は、いかがお考えでしょうか?