【諺から考える健康学 55】

『桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿(さくらきるばかうめきらぬばか)』という諺があります。 これは、桜の枝は切ると腐りやすく、梅の枝は適当に切らないと無駄枝が伸びて翌年花が咲かなくなるという意味で、庭木の手入れ法を教えたものです。 何事においても、本当に適した方法があるものです。  新型コロナが、蔓延し出して早くも、3年目に入りました。もうそろそろ終焉を迎えるのかな?という感も致します。 ペストしかり、スペイン風邪しかりで、3年というのは感染症の一つの目安なのかなぁ、と思います。 しかし、この3年間で、多くの「桜切る馬鹿」が出現したのは確かだなぁとも感じます。 代表作はマスクではないか!?と思っています。 もともと、日本では花粉症の方が多いため普段からマスクをされる方は多い国ではあったものの、対ウイルスに対して、ここまでやる必要性が果たしてあったのか!?というか疑問は拭えません。 花粉でもシャットアウトしきれないものですから、ウイルスにとっては壁ではなくてジャングルジムでガードされているようなものです。 素通りより通過するのに時間は多少、要しますが、ほぼ素通りですよね!? これからも、マスク解除になったところで日本では、しばらくの間は今のまま変わらないかもしれません…。 そこを徹底するならば、もっともっと「手洗い、うがい、鼻洗い」といった感染対策の本当の基本であり王道を徹底して推奨すべきだったのではないのかなぁ…、と考えるのは私だけでしょうか!? 健康においても如り、です。 たとえば「玄米が万病に良い」、と言われていますが、ホイホイと「そうか、そうか」と玄米食に変えたとしても、副食が今まで通りだったり、ろくに噛まずに食べたり、などしてしまっては、かえって害になる事も多々あります。 玄米にすることのメリットは、玄米そのものにも勿論、それはありますが、「よく噛んで食べる」という習慣を身につける事で、他の食材の良し悪しや、本来の味覚を取り戻す、などという付随したメリットが沢山あるからこそ、総合的に考えると良い、ということが言えます。 まさに、諺どおり、やり方やその本来の意味を考えずに行動すると、逆の結果を産んでしまうことは多々あります。 まずは、その事象を総合的に捉えて考えることをしないといけませんね。 しかし、私達は、マスクの例、玄米の例のように安易に取り入れてしまうことが多いのかもしれません。 「よくよく考えて、思いを深めて事を起こす」 これが健康、生活、仕事、学問など全てにおいての王道なのかもしれません。 皆様は、いかがお考えでしょうか?