【諺から考える健康学 52】

『仇も情けも我が身から出る(あだもなさけもわがみからでる)』という諺があります。 これは、「人から恨まれたり愛情を示されたりするのは、すべて自分が招いたものであるということ。ふだんの心掛けや行い次第である」という意味です。 今、オミクロン株が数知れず広がっております。 「どこに行ってもうつされる…」 「私が罹ったのもあの人が、注意せず近寄ってきたからだ…」 「あの人もこの人も、コロナかもしれない。うつされるかもしれない…」 などなど、考えている人は数知れずでしょう。 しかし、よく考えてみると、昔から風邪というのは「引く」ものであって、「うつされる」ものではないのです。 感染症の殆どに言えることですが、受ける側の体力、免疫がしっかりしていれば発症することはありません。 また、ウイルスや細菌などは、無菌室以外は蔓延しているのが事実なのです。(なので、無菌室というのが必要になるのですね) ましてや、今回のオミクロン株など季節性のコロナウイルスに限りなく近づいているにも関わらず、「怖い、恐ろしいウイルス」とまだ信じ込んでいる人々が多すぎるようです。 これも、情報をどう捉えて、現実をどう見ていくかは自分自身の問題なのですね。 罹患している人、疑わしい人達が悪いわけではないのです。 諺通り、全ては己自身の中にある、ということを知らなくてはならないと、私は思います。 健康においても如り、です。 「何で私がこんな目に…」 「何で病気で苦しい思いをしなきゃならないの…!?」 「周りの人が、家族が、みんな私をこうなるように追いやった…」 などなど、病気の原因や、いきさつなど人のせい、環境のせいにする人が多々見受けられます。 気持ちは分からない訳ではありません。 病気になって、苦しい思いをして、辛い思いをして、毎日を憂鬱に過ごすことになった時、一時的にはそうなっても仕方がないでしょう。 しかし、何ヶ月も、また、何年もそう思って、そう言い続けていても状況は一向に変わりません。 自分自身の中に、その原因を見い出し、また病気になるという事実に対しての理由を見い出し、自己変革をしていくしかないのです。 病気というのは、離婚や倒産、リストラなどと同じで自己変革のチャンスであるという事を知らなければならないと、私は思います。 人は幸福になるために生きています。 そのために不可欠なのが、この永遠の自己変革にあると私は思っています。 皆様はいかが、お考えでしょうか?