諺から考える健康学 45

『大掴みより小掴み』(おおづかみよりこづかみ)という諺があります。 これは、「一時的な大もうけよりも少しずつ着実にもうけていくほうが堅実で、結果的には成功するということ」という意味です。 昨今の政策を見ていると、実にこの言葉がピッタリの気がいたします。 「18歳以下の給付金の支給」 「オミクロン株の封じ込め」 「ハッキリとした意思表示の薄い対中外交」 などなど、国民に対して「おっ、やってるな!」感を出すためのものが、総理が変わっても多い気がします。 前総理よりは、まだスピード感があって良いのかもしれませんが、政治理念の中心は、深層ではあまり変化してないようにも見受けられます。 『大掴みより小掴み』の精神で、一時期、国民や隣国から何と思われようとも、長い視点での日本の再構築を考えた政策も、もっともっと盛り込んで頂きたい、と思います。 その能力や手腕が、今の内閣にないわけでは無い、と信じておりますので、ぜひ勇気を持ってチャレンジを続けて頂きたいな、と思う今日この頃です。 健康においても如り、であります。 病になって、健康を失って、1日も早い回復を考えるのは痛いほどわかりますが、 「〇〇で、すぐに元気になります」 「奇跡の食品!〇〇」 「〇〇分で歪みが治る!」 といった、“一発逆転満塁ホームラン”的なモノを探し漁るのではなく、着実な毎日を送る視点を忘れないで頂きたい、と思います。 実際、“一発逆転満塁ホームラン”は無いわけではありません。 現実、野球でもそうですよね?! しかし、そのような事は、一年に一回あるかないか、なのです。 奇跡、というものは実際起こりうる事ですが、その辺にゴロゴロ落ちているものではありません。 (でなければ奇跡とは言いませんよね^ ^) 奇跡を願う気持ちは気持ちとしてなくす必要はありませんが、それに囚われてはいけないと思います。 奇跡を願いつつ、まずはヒットや四死球などで塁に出ることです。 その積み重ねで、得点を重ねる。 それが王道なのです。 何故、自分が苦しい立場になってしまったかを把握し、現実を受け入れて、「では、何をしていくことが出来るのか?」を考えて、確実な、着実な一歩を踏み出すことが先決です。 健康においての『大掴みより小掴み』。 このことが実感できた時に、病になった意味が分かるのではないか? そのための病なのではないか? と、私は思っています。 皆様は、いかがお考えでしょうか?