【諺から考える健康学 5】

『他山の石(たざんのいし)』という諺があります。 これは、他人のどんな行動でも、自分の知徳を磨いたり反省するための材料になる、という意味です。 特に1番気になる人、1番「嫌だなぁ」と思える人の中には、この自分を磨く材料が沢山散りばめられているのです。他人の行動や、心の内というのは本当に『写し鏡』です。だからこそ、共鳴しあって引き合っているのですね。「この人どっか行ってくれないかなぁ」と思う人ほどずっとそばに居る事が多いというのもそういうカラクリなのですね。 ですから、その方の中に自分を磨く材料を見つけ出し『素直に認めて』学びにしていく事が大事なのです。そして、それがコンプリート出来たなら、自然と離れていくものです。 「相手が悪いんだ」と思い続けて自分の学びとしなければ、その方はずっと居続けることになるのですね。 実際は、「あ〜、こういう事が自分の中にもあって、教えてくれているんだなぁ」と、感謝する相手でもあるということを知っておいて頂きたいと思います。 健康においても如り、であります。 自分が忌み嫌う姿、病気の状態の中に、自分がこれから創り上げていってしまう未来像があります。 その姿や状態から、今の自分を逆照射して、自分の今の「影」を知る事が大事なのです。 健康は、タダでは手に入りません。しっかりと方向性を見据えて、日々努力していく必要があると言えるのですね。 その方向性を間違わないためにも、自分自身の今を逆照射することはとても大切であり、また、それを素直に受け入れることも大切である、と言えると思います。 それが、自分の周りにあること、起こることに対して、本当に感謝できることになる最大の近道でもあります。 どうぞ自分自身を、本当に大切にできるアナタであって欲しいと願う、今日この頃であります。