諺から考える健康学 36

川越して宿を取れ(かわこしてやどをとれ)という諺があります。 この意味は、「なすべきことは、後回しにしないで先に片付けておくのがよいということのたとえ」のことです。 どうしても普段から「大事なことは後回し」になりがちです。「これとこれをやってから、それが済んだら本腰を入れてやろう!」と気負ってみても、いざ雑務に囚われて、肝心なことができなくなってしまうことも多々ありますよね^ ^ 誰もが少なくとも一度は経験していることと思います。 大事に思うからこそ、ゆとりを持って取り組みたい、と考えるのは人の常ではありますが、本来、「大事」というのは「大きなこと」であるのですね。 ということは、何をさておき、取り組まなくてはならないことなのかもしれません。 同時並行で雑務をこなしながらになるかもしれません。辛いことではありますが、それでもやらなくてはならない事だからこそ大事なのではないでしょうか? コロナ禍においても、経済対策は後手後手です。 感染対策は、最後は個人個人の問題になります。そこをアレコレ、細かく決め事を作るのではなく、生死に本当に関わる経済対策こそ、何をさておき、本気で取り組まなくてはならない事ではないかと、思う今日この頃です。 数だけの感染情報を作る前に、国民が生き生きと経済活動に勤しめる国づくりを考えて頂きたいものですね。 健康においても如り、であります。 身体を壊してから、健康を考えることもキッカケとしては大事かもしれません。病気の意味としては、まさに、その通りだとも思います。 しかし、身体を壊す前にも健康を考えていくことは可能です。 「いずれやることなら先に始めてみる」 この観点も、身体を健康に保つには必要なことなのかもしれません。 なかなか出来ることではありませんが、やっていく事にチャレンジするのも、人生、前向きに生きることになって良いのではないか?とも思います。 「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とも申します。 身体を壊していないうちは経験がないのでわからないことかとは思いますが、歴史上、一生、身体を壊したことがない人は、ほとんどおりません。 そこを、先取りして学ぶことも大切なことかと、私は思います。 皆さま、いかがお考えでしょうか?