2025/08/22
【諺から考える健康学 99】
『見たと嘗めたは大違い(みたとなめたはおおちがい)』という諺があります。
これは、「見ただけと、実際に味わってみたのとは大きな違いがあることから、外見と内容がひどく異なっていることのたとえ」のことです。
最近、〇〇製薬の健康食品問題が取り沙汰されておりました。
紅麹が、発酵過程で何か健康を害するものが混ざってしまっていた、という事でした。
その道のプロなら、ましてや製薬メーカーさんなら、量産発酵途中で起こるリスクは、ある程度把握していたのではないか!?と、考えてしまいます。
まさに諺通り、見た目は「健康のため」の食品が重度の腎障害を引き起こしてしまう、という外見と中身が異なるどころか真逆の状態となってしまいました。
ただ、これは他人事ではなく、「医師の〇〇先生推奨」とか、「モニター〇〇人の検証結果」などという常套句で売り出されているモノの中にも、ここまで害がないにせよ、『益の無い」モノ、というのは沢山あるので注意しなければならないな、と思っています。
健康産業の中には、この『見たと嘗めたは大違い』は多数存在するので、皆様、お気をつけてくださいませ。
健康においても如り、であります。
見た目が、元気でハツラツとしていても、実際は病に侵されている事も多々あります。
また逆に、見た目はか細く、青白く見えて、病弱そうでも病気知らずの疲れ知らず、という方も多々おられるのですね。
これは、他人の目から見て、ということでもあり、中には自分の目から見てもそう見える場合もあります。
「気づかないうちに、こんなになってて…」というパターンがまさにここれですね。
また、「自分は体が弱いから…」と、何でも消極的になり神経質になってしまい、やりたいことも何も出来ずに日々過ごしている、というパターンもあります。
そうならないためにも、自分自身の身体の声、というものに耳を傾ける時間を取っていくことが大切です。
自分の身体が、何を訴えているのか、何を求めているのか、しっかりと把握しておくことが大事です。
思い込みや、過信、逆に過度の心配性や恐怖心、これらを一切排除して、『フラットに自分の身体の声を聴く』という時間を、習慣を身につけていくことが大事です。
心を澄まして、身体の細胞ひとつ一つに語りかけ対話すること、これが本当に大切です。
その時、大事なのが、毎日毎日、文句も言わずに働き続けてくれている自分の身体に心からの感謝、心からのありがとう、を忘れないでください。
さすれば、身体も嘘のように素直にお返事してくれるのですね。
「心を開いて、素直に自分自身を確かめる」
ぜひ、やってみて頂きたい、と思っています。