諺から考える健康学 18

【諺から考える健康学 18】 山より大きな猪は出ぬ(やまよりおおきないのししはでぬ)という諺があります。 これは、「どんなに大きな猪でも、その猪が住んでいる山よりも大きいわけがないことから、入れ物よりも大きな中身などありえないというたとえ、おおげさな言い方もほどほどにしろという戒めにつかう」ことわざです。 昨今の報道や、政府の対応、有識者と呼ばれている方々の言動に『まさにドンピシャ!』な諺ではないでしょうか? 「インドで何千人のコロナ死者!」 「大阪で今日も〇〇〇人感染!」 「このままだと、変異株の死者が多数に!」etc.etc……。 いったい、インドの総人口は何人だと思っているのでしょう? そもそも、生活環境も衛生環境も雲泥の差があるインドと日本と、何故比較する必要性があるのでしょう? 大阪、東京で、感染者といいますが、発症している人を感染者と言うはずなんですが…?? 死者、死者といいますが、例年のインフルエンザによる死者の方が圧倒的に多かったのに、なぜ、あの時は報道しなかったのでしょうか?? まるで、猪の怪獣が日本のあちこちで出現しているようです。 これではウルトラマンが何人いても足りませんね…。 もういい加減、虚像の巨大猪を吹聴するのはやめませんか? また、それを神様の様に頭から信心して恐怖心や猜疑心の塊になるのはやめませんか? これが私からの今日のご提案です。 健康においても如り、であります。 「これだけで超健康に!」 「この健康法で癌も、アレルギーも全て治る!」などなど、まさに山より大きい猪が健康業界にも沢山徘徊しております。 巷の大猪が真実の姿なら、とっくに日本の医療費問題は解決して、厚労省から感謝状が山ほど発行されているでしょう。 少し考えればわかる事でも、恐怖心や猜疑心でいっぱいの時は、真実を見失ってしまいます。 視野が狭くなり、“これだけ”になりやすいのです。 物事を決める時、考える時は、今、自分の心はどこにあるのかを確かめる必要はあるかもしれません。 極端を去り、そこに現れた中道の目で見てみることが大切です。 恐怖や猜疑に駆られすぎても、浮かれポンチョになっていても真実は見えてきません。 心の波立ちを鎮め、朝日を映す湖面のような心境を目指しましょう。 その鏡のような心に、真実は映し出されてくるでしょう。