諺から考える健康学 86

2023.8記 『猿猴月を取る(えんこうつきをとる)』という諺があります。 これは、「猿が水面に映った月を取ろうとし、木の枝が折れたために落ちて水死した話しから、分不相応のことをして大失敗するたとえ。身の程を知らない行為は災難のもとだということ」という意味です。 昨日、中国外相が、「米国が、世界最大の不安定要因」などと、台湾問題などで非難した、という記事を目にいたしましたが、「全く逆さま」ではないのか!?と思ってしまいました。 世界の覇権を争う姿勢でやってきておりますが、中国は「自分の主張や行為は正当化するが、その結果に伴う責任については他国に転嫁する」というダブルスタンダードの姿勢を改めない限り、世界の中心になることはあり得ない、と私は思います。 万が一、そうなってしまったら、地球は終わりではないかとも思います。 チベットやモンゴルなどへのやり方を見ても、中国主導の世界は、地球を滅ぼすことになるのではないか、と私は思います。 基本的な姿勢を正さない限り、諺通り、「身の程を知らない行為は災難のもと」でしかないと私は思っています。 皆様は、いかが思われますか? 健康においても如り、であります。 病気を治したい、健康になりたい、という一心で、ネットやSNS、YouTubeなどから情報を取って実践してみるのは自由ですが、かえって健康を害したり、病気を悪化させてしまうことが最近多く見受けられます。 これは、昨今の情報発信が実に無責任であるという事にも起因は致しますが、それを選択しているのは自分自身だ、ということも忘れてはなりません。 身の丈を知る、というのは病気においては「病状を正しく見極める」ということです。 それを無視して、または、無知のままで突っ走ってしまいますと、必ず災いが起きるのですね。 これは、医療を施す側にも言えることです。 仏教の八正道の中でも初めに来るのは『正見』です。 『正しく見る』ということは、自分自身を理解し、知ることです。 ここから全てはスタートしてきますから、そこを間違えては後は、壊れていくしかなくなってしまうのですね。 気をつけなければなりません。 私自身も、もちろん正見ができているわけではありません。 どんな方でも、完全にマスターしているわけではないのです。 だからこそ、大切なことなのではないか!? と私は思っています。 健康だけではなく、様々なことにおいて、正しく自分を理解し、把握することから全てはスタートするのでしょうか。 また、人生はそれの連続なのではないだろうかと、私は思っています。 皆様は、いかがお考えでしょうか?