【諺から考える健康学 12】

【諺から考える健康学 12】 勘定合って銭足らず(かんじょうあってぜにたらず)という諺があります。これは、「帳簿の計算は合っているのに現金が足りないことから、理論と実際とが一致しないことのたとえ」のことです。  今の世の中は、まさにこの状況ですよね。 「緊急事態宣言」で、行動を自粛すれば新型コロナの感染が収まってくる、など各方面の専門家が理論予想値から編み出した様々な対策からいろいろな施策をしていますが、一向に感染は収まる気配がありません。 そもそものウイルスの性質を鑑みれば、初っから『無駄な施策』とわかる様なものですが、世の中、同じ愚行を早一年も繰り返しております。 ウイルスという存在、性質というものを考える、見据えてみるということが正しくなされていないのに、そこにはしっかりと鍵付きの蓋がなされてしまっています。 もうそろそろ、専門家も政治家も、原点に立ち戻り、「自分達を守る姿勢」から、「本当に今、国民にとって何が大切で、何が必要か?」を考えて行動して頂きたいものです。 健康においても如り、です。 様々な健康法や治療法、大袈裟な健康情報が氾濫し、「こうすれば、必ず良くなるはず…」と思って色々と試行錯誤する方が多すぎるように見受けられます。 理想的には、「健康に良いことをして、良いものを摂って、また良い事を行なって病気を治す」というのを望む気持ちはわかります。 しかし、そもそもの健康を害した原因を省みることなく、健康に返り咲くということは不可能です。 「マイナスを作ったのだから、その分のプラスを補えばプラマイゼロになるはず…」という理論は正しくはありますが、マイナスをこれ以上増やさないという事をまずしなければ無理な話です。 「バケツに水を入れるとバケツは満タンになる」という理論は、正しいですが、穴の空いたバケツに、いくら水を注いでも満タンになる事はないのです。そこが大切です。 理論と実際が一致しない場合は、 殆どが現状把握が正しく出来ていないことが多いのですね。 しっかりと、『原因と結果』というものを正しく見ていくという事を忘れないようにしたいものです。『臭いものにした蓋』をまず外すことから始めてみましょう。