諺から考える健康学 61

『医は仁術(いはじんじゅつ)』という諺があります。 これは、「医術は病人を治療することによって、仁愛の徳を施す術である。人を救うのが医者の道である」という意味です。 多くは、医術、またそれに携わる医者の使命の崇高さを説いたもので、金もうけに走るなど、使命に反する医者を批判する場合にいうことが多く、この表現をもじって「医は算術」ということもあります。 昨今の医療には、疑問が多々あります。 こと、新型コロナウイルスの出現以降は、何かと「???」と思える事が多いです。 マスク問題しかり、ワクチン問題しかり…。 段々と、元通りになってきてはいるものの、 「なぜ、あんなにワクチンを推奨したのか?」 「なぜ、限られたメーカーのものだけのワクチンが横行したのか?」 「そもそも、ウイルス自体の本質は如何に??」 といった数々の疑問は謎のままになっています。 コロナ禍において、諺通り、純粋に「医は仁術」を貫いていた団体や企業、医療者はどれだけあるのでしょうか? また、「『医は算術』に走らせてしまったものは何だったんだろうか?」etc.etc… 不可解なことが山のようにあります。 私は、個人的には「医は算術」ということは全否定はしません。 次のステップアップのためには、やはり要るものは要りますし、『仁術』を継続するためにも、金銭は必要不可欠なものだからです。 仁とは「愛と礼節」を意味します。礼節という面では、現代の経済の中では、金銭は必要なものではないか!?とも思います。 ただ、「算術に医を利用してはならない」と思っています。 目的と手段を、取り違えてはいけないな、と思っています。 皆様は、どう思われるでしょうか? 健康においても如り、です。 健康になるために、さまざまな、食品、健康法、治療法は必要になります。 また、人々に健康になってもらいたいがために、努力して、試行錯誤して、発明、発見することは素晴らしいことであるし、まさに仁術である、と私は思います。 か、しかし、食品や健康法を拡げる、治療法を拡げるために、金銭で人を釣るようなことは許し難い、と私は思います。 「身体に本当に効くものは高額なんだ」的な発想を利用して、詐欺まがいのモノが数多く見受けられるようになっています。本当に気をつけなければならない、と思っています。 あくまでも、目的を達成するための手段です。 手段を正当化させるための目的であってはならない、私は常々、考えております。 皆様は、どう思われますでしょうか?