健康一転語48  「エゴの刃」

最近は、「自己を素直に表現する」と称して、「自分が、自分が…」という思いの強すぎる人が、多くなっている様な気が致します。 俗に、「エゴが強い人」というやつですが、自分ではなかなか気づくのは難しいものです。 それは、現実的に、お金回りがよくなったり、密接な仲間(といっても「類は友を呼ぶ」の状態ですが)が増えたりと、本人は、幸せになっている錯覚が起きるからです。 ただ、周りからみると、近寄りがたい存在になっておりますし、見ていて「幸福感」を感じ難い人になっているものです。 まるで、「毒キノコを美味しい、美味しい、といって食べている」ような感じですね。 健康においても如り、です。 自らの健康を追い求め過ぎて、「依他起生」という、他の存在があって、はじめて自分が在る、という人としての根本を忘れると、本末転倒になります。刹那的な健康、一時的な健康を得ることは出来ても、毒が徐々に神経を侵すように、後々まで続く健康は手に入りません。 その事を、常にチェックしつつ、日々過ごしていきたいものですね。