健康一転語39 「待てば海路の日和あり」

人は往々にして、何かを為そう、何かを達成しようと思う時に、“焦り”というものが出てくるものです。 仕事においても、子育てなどにおいても、またまた、学問などにおいても、です。 その結果、タイミングを逃したり、チャンスを逃したりするのですね。 じっくりと腰を据えて取り組めば、また、長いスパンで観る眼を持っていれば上手くいったものを、みすみす取り逃がしたり、失敗したりするのです。 「待てば海路の日和あり」。 荒れた海に飛び出して行っても、遭難するだけです。 助かったとしても、沢山の人に迷惑をかけるだけで、一銭の得にもならないのですね。 一歩一歩、確実に積み重ね、機を見るに敏でなければ 、なかなか成功や達成感というのは手に入らないものです。 健康においても如り、です。 焦ってはやく治そうと思い、慌てて薬を飲んだり、手術をしたりして、 かえって病状を悪化させてしまうということが、しばしばありますね。 ここはひとつ、じっくりと病気と向き合う姿勢が大切なのです。 そして「病の本質を知る」という事が大切なのです。 焦って動いてしまっては、この本質を見抜く事は出来ません。 焦らずに待つ、これも大切な事であると認識することも重要なのです。