諺から考える健康学 96

【諺から考える健康学 96】 『蒲柳の質(ほりゅうのしつ)』という諺があります。 これは、「生まれつき弱く、病気にかかりやすい体質のこと」という意味です。 近年、政界を見ているとこの諺がピッタリな気がします。 政界の場合、「誘惑に弱く、悪事に手を染めやすい体質のこと」という感じでしょうか!? ある日を境に急に代議士は「先生、先生」と呼ばれ、周りから急に持ち上げられるようになります。 そして、利権、利害を念頭に近付いてこられる人々が一気に増えます。 そうなると、よほどの政治信条がない限り、そちらに流されてしまう、というのもある意味、仕方がないのかもしれませんが、やはりある日突然「先生」となる以上、そうであってはならないと、私は思います。 これも一重に「俯瞰視が出来ない」ということに他ならないと思っています。 街のため、県のため、国のため、と言っていても、目の前の自分のためが最優先になってしまうのは、全体が見えていないことに他ならないと私は思うのです。 視点を高く持ち、上空から俯瞰視出来るなら、大きく道を逸れることはないと思います。 自らを常に客観視し、世の中を俯瞰視できれば、歴史に残る政治家として政治生命を全うできるのではないでしょうか? 車の運転でも目的地までのルートがわかっていればナビの指示が遅れて道の選択を迫られてもおかしな方向には行かなくて済むものです。 ぜひ、これから政治に携わる人々は、この視点を忘れないで頂きたい、と願ってやみません。 健康においても如り、であります。 「生まれつき弱く、病気にかかりやすい体質」であったとしても、人生を俯瞰視出来るなら、逆に無理をせず、無茶をせず、ある意味、効率的に人生航路を歩んでいくことが出来るのではないでしょうか? 病気にかかりやすい体質、というのはあながち損な体質のようにも聞こえますが、常々、自分の健康に気を配る事ができるようになりやすい、とも考えられるのですね。 下手に丈夫すぎて、無理や無茶をされる方は「志半ば」で、断念せざる得ないことにも陥りやすい、ということです。 それだけ、自らの状態を客観視し、人生という長い道のりを俯瞰視する、というのは大切なことであるのです。 反対に出来そうで、出来ないことでもあるのは確かですが「行じ難しを行じていくこと」が人生を勝利していく必勝法でもあるのではないでしょうか? 健康生活を行ずる際に、これは必須条件になると思っています。 「客観視と俯瞰視」 ぜひ、挑戦していって頂きたいと思います。 かく言う私自身も、襟を正して取り組み続けたいと考えております。 皆様は、いかがお考えでしょうか?